装飾の技法


装飾の技法は、順序立てて学ぶことはありません。どうしても表現したいという思いがあれば、その都度新しい技法は生み出されるものです。ただまったく何も知らないところから発想するのは難しいでしょうから、その意味で基本的な技法というものはあるとは思います。ここではあまり説明はしないで、普段やっている技法を画像でお見せすることにします。(普段やっていると画像を撮ることをついつい忘れてしまいます。)手元に画像があるものから順にアップしていくつもりです。したがって掲載される技法の順序に意味はありません。

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1.下絵  2.上絵

■ 1.下絵(下絵付け)
下絵というからには当然上絵もあります。釉を基本にして、(施釉前)釉の下に描くのが下絵、(本焼成後)釉の上に描くのが上絵です。ここでは素焼き後に絵付けする、一般的な下絵付けを紹介します。(あくまでも、これは私のやり方というだけで、決まりがあるわけではありません。)

絵の具(下絵の具)と、筆は市販の好きなものを使っています。

今回は、さくらの絵を描いてみました。古代呉須、茶呉須と、赤の絵の具を使います。
素焼きした器に古代呉須で輪郭を描きます。
内側に筆で色をさします。綿棒を使ってもおもしろい。
こんな感じ。
あとから指で軽く擦ってぼかしてみました。

次は葡萄の絵を描いてみます。古代呉須と茶呉須です。

先に葉っぱの中を塗ってから、
輪郭と葉脈を描きます。
こんな感じです。

このあと透明の釉薬を掛けて(つまり絵は釉の下になる)本焼成します。

    
  


   
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2.上絵(上絵付け)
 本焼成後、描くのが上絵付けです。上絵の具とは色のついた低火度(800℃ぐらいで熔融する)釉のことです。

上絵の具も市販のものを使っています。
本焼成した皿に上絵の具で模様を描いていきます。
茶碗にトンボの絵も描いてみました。
こんな感じ。
上絵焼成して完成です。絵が焼き付いただけで、色はそれほど変わりません。


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